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2014年1月20日月曜日

イチローと電子立国 日本の自叙伝

筆者は1974年生まれ、有名人でいうとイチローと同じ年であります。

母校に通っていた時、学校の隣には球場とオリックスの室内練習場があり、
イチローが自転車で走って行くのをしばし見かけたものです。

当時はお互い神戸・総合運動公園にいましたが、今ではイチローは今頃NYメジャーリーグで素振りか何かを、筆者は東京・品川でソフトウェアデベロップメントを行っています。(まったく知り合いではない

18歳学生だった筆者が、同い年でプロ野球で頑張っている彼を見かけて以来なんだかとても応援しているのであります。

さて、そのイチローを見かける少し前、17歳の頃に衝撃的な番組と出会いました。

NHKスペシャル 電子立国 日本の自叙伝


2009年3月にDVD(全6巻、NHKエンタープライズ)が発売されています。
NHKスペシャル 電子立国 日本の自叙伝 DVD- BOX 全6枚セット

また、NHKアーカイブスやNHKオンデマンドで全ての回が見られます。

一部を紹介すると、こんなくだりです。

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米国でのトランジスタ発明のニュースが、昭和22年、焼け野原の日本に入った。物、金、情報もないままに、日本人技術者達はこの新技術の解明に荒唐無稽な努力を始める。第2回は過去の技術を完全に再現し、トランジスタ誕生と日本人技術者の七転八倒を描く。

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さあ、皆さんも観たくなってきたことでしょう。

先日、Google Japanに訪れた際、様々な会社のエンジニアがWebGLについてライトニングトークを繰り広げているのを拝見したのですが、イケてるエンジニアに出会う度、往年のテクノロジーの進化に胸を踊らせ青春期を過ごしたあの頃の熱い気持ちとなんら変わらない自分がいることに改めて気づかされます。

エンジニアの皆さんでご存じない方、また先人の電子技術の歴史に興味がある方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。

家内の機嫌をとることや、住宅ローンの繰り上げ返済のことばかりに気を取られていてはダメなんだ。何がいいたいかと申しますと、それはずばり

ソフトウェアデベロップメントは最高に楽しい、
もし楽しくないとしたら、それはやり方が間違っているだけだ。

やはりここを強く言いたい。

筆者はバンドにばかり明け暮れた青春期でありましたが、やはり電子工学のその筋の血というか、あの頃、トラ技を読み、ベーマガを読み、白衣を着てクリーンルームでウエハーを切断していた人間だけが感じるものというか、うまく言葉に出来ずどうしようもない腕に刻み込まれた呪いのようなものがあるのであります。

過去に、有志でエヴァQを見ながらお酒を飲むという「エヴァQナイト」や「みうらじゅんの勝手に観光協会」を見ながらお酒を飲む「勝手にみうらじゅんナイト」、ポール・マッカトニーしかかけてはいけないDJバトル「ポール・ナイト」など個人的に少人数でのクラブイベントを行ってきた筆者ではありますが、そろそろ時期かなと。

このDVDを見ながらお酒を飲むという、「NHKスペシャル 電子立国 日本の自叙伝ナイト」を近々開催しようと思います。


DJはKraftwerkあたりをかけようかな。



参加者いるのか(笑

2014年1月18日土曜日

拡大するスマートフォン市場とコンテンツビジネスの可能性

こんにちは。@wd0214です。

年明け気分もそろそろ終わりですね。年始の初回、意外に読んでくださった方が多かったのでとても嬉しいです。海外からのアクセスもありましたので多言語化対応しました。海外にいる姪のChelseaがいたずらしているのでしょうか、ブログを続けます。


プラナフ・ミストリー :次なる可能性を秘めたSixthSenseテクノロジーに世界中が絶賛してから5年が経ちました。

初代iPadが発売された翌年、大好きな@nobiさんと一緒に講演をさせていただいた時のことを思い出しスライドの一部を公開し少し書きます。(2011年1月のものです)

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1.拡大するスマートフォン市場、国内はもとより海外の市場を。


世界規模で携帯電話はスマートフォンに。

国内も2013年の時点で半分がスマートフォンに。

補足: 2010年、世界でケータイは45億台、途上国では年収10万円以下の層のケータイユーザが35億人。

補足:ASEAN地域では、ほとんどの人がケータイを持っている、着メロも壁紙もない がケータイを持っている。

 スマートフォンの普及により、既存の携帯事業者(キャリア)主導の生態系モデル が崩壊。

• AppleのiPhone戦略はここ10年の日本のキャリア戦略(公式サイト)のデジャヴにほかならない。(※クローズドモデルの再来)



2.デジタル化されたマルチデバイス・コンテンツ配信のエコシステム

 AppleもGoogleもOne Of Them、スマートフォンはマルチデバイス端末のうちのひとつ。





3.コンテンツマーケットはマイクロ取引の時代へ

音楽は楽曲売り、
新聞は記事売り、雑誌は章売り、テレビはチャンネル売りへ。
小さなコンテンツ販売の積み重ねが大きな収益となる時代。

4.「ソーシャル × コンテンツ」

ハッピネス理論とソーシャルネットワーク


• ハッピネス理論 幸せの度合いを増やせという理論

 ハピネス1 行動範囲が広がる
 ハピネス2 自己演出の幅が広がる

 「知り合いが使っている商品を買った、だから満足」
 「知り合いが使っているアップスを買ったから満足」

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はい、携帯端末は2013年の時点で半分がスマートフォンにという予測は当たりましたが、スマートフォン市場とコンテンツビジネスに関しては想像を遥かに超えて大きく変化した3年間になりました。(ガラケーからスマホへということだけではないということですね)


筆者はスマートフォンもあと数年でなくなるのではないかと考えています。
ウェアラブル端末に代替される流れから、一気にマルチデバイスへ向かうでしょう。

2014年、iOS/Android上のアプリのたたかいはすでに終わり、プラットフォームとネットワーク、さらにビッグデータを制したものが勝者になる時代が来ているとも言われています。

ソフトウェアデベロップメントにおいては、「キュレーション型エンジニア」と「フロントエンドが書けるインフラエンジニア」、そして「本質としてのアジャイルとスクラムマスター」の存在が鍵になるでしょう。ここについては後ほど。


サービスとして必要なもので足りないものがほとんどなくなってきている現代、私達が求めるものは人のつながりをさらに超え、突き詰めれば自分自身であるともいえます。


さあ、私達も。これから。






「Facebook、そんなのあったよね〜」という会話が聞こえる時代は近いかも。


*nobiさんは講演後の食事会でもお酒を飲みながらiPadでいろんなアプリをご紹介くださりました。新しいプロダクトを持って、またお会いできる時を楽しみにしています。

2014年1月5日日曜日

マネジメントとリーダーシップ

あけましておめでとうございます、2014年がはじまりました。

なべち。@wd0214 です。

1994年から20年近く、UNIX、Webのソフトウェア開発に携わってきましたが、エンジニアらしく技術ブログを開始します。


このブログでは一般的な技術ブログとは趣向を変え、ソフトウェア・デベロップメントと、ロックやソウル、ポップ・ミュージックや現代アートとの親和性も少しずつ考察していきたいと思います。
また、万が一ですが私の息子がプログラミングなどを始めた時に役に立つようなものになればいいなと思います。
と、やるとなるといろいろ欲がでてくるものですがひとまずはじめます。

マネジメントとリーダーシップとは


さて、昨今話題の、マネジメントやリーダーシップという言葉ですが、

そもそもどういうものなのでしょうか。エンジニアリングとアジャイルの価値の観点から考察していきたいと思います。

あまりにも有名ですが、ピーター・ドラッカーによるシンプルな解説がありますので紹介します。


「マネジメントとは物事を正しく行うことであり、リーダーシップとは正しい事を行うことである」

ピーター・ドラッカー

Management is doing things right; leadership is doing the right things.

Peter Drucker

物事を正しく行い、正しい事を行う。


マネジメントができてリーダーシップがとれるということは、まさにこの一言に尽きるのではと思います。最初にこの言葉に出会った時はしびれました。会社などではこれに加え、「成果を出す」ということが役職者の条件になると思います。3つが揃っている人、かっこいいですね。

これからマネジャー職を目指される方には、参考にされると良いかもしれません。

顧客、会社、仲間、家族、友達 と一つ一つの約束をしっかり守り、期待を超える成果を出す。
経験上、この姿勢がある人とない人では、その後のエンジニアとしての成長速度がまるで違ってきます。

例えば、今とてもプログラミングスキルがあるように見えるエンジニアでも、朝は遅刻ばかり、一つ一つの約束が守れない人は数年後伸び悩み、プログラミング自体をやめてしまう方がけっこういらっしゃいます。


かわって、多少つまづきながら、なかなか要領を得ないように見える新米エンジニアでも、必死で自宅でも勉強し、朝は人より早く出社し、納期を守ることができる責任感のある方であれば、いつの間にか誰からも信頼され頼られる素晴らしいエンジニアに成長されている方を私は数多く知っています。


特別なことではなく、当たり前のことを当たり前に行い、習慣づけていくことが大切だとドラッカーは言っているのでしょう。


「エンジニアは5年待て」とよくマネジメント層に言ってきたものでしたが、今、開発がうまくできないエンジニアでもまじめにコツコツとやっていれば必ず一気に伸びる時が来るという意味です。


1984年、スティーブ・ジョブズはアップルの株主総会の開会宣言の詩としてボブ・ディランの「時代は変わる」という曲の歌詞を引用し、当時世界を支配しようとするIBMに対抗し、世界を変える救世主として「マッキントッシュ」を紹介しました。

「今日の勝者も 明日は敗者に転じるだろう 時代は変わる」





時代は変わる。

ディラン、やっぱかっこいいですね。繁忙期の3月にZeppツアーが予定されているようですが、正直めちゃくちゃ行きたいですね。


Hello,2014